パーフェクト・ブルー

PERFECT BLUE [DVD]

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アイドルは振ってくれないから残酷だと思います。私などは握手会で「好きです!」と言って「ありがとうございます!」と返された時に、こいつは脈がねえなと思って、アイドルとファンの関係でいることに気持ちを切り替えることができましたが、よのなか私のように機械のココロを手に入れた人間ばかりではありませんから、なかなかそういうわけにもいかないでしょう。『パーフェクト・ブルー』はアイドルが好きすぎて気が狂う映画でした。アイドルが好きすぎて気が狂うおっさんは、好きなアイドルになりすましてブログを書いており、好きなアイドルがグループを脱退したりオッパイを出したりするたびに人を殺します。確かにアイドルオタクにはそういうところがありますが、アイドルオタクのキモさばかり強調されていて、アイドルオタクの悲しみがあまり描かれていないのはいかがなものか。好きな女がオッパイだしたら悲しいというキモチは理解できるのでは?