フロム・イーブル〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜

「お祈りをすれば幸せになれるんです」50代前半と思われる女は、薄ピンク色のチラシを差し出しながら、育ちの良さそうな優しい調子で言った。その日、私は午後からの恋人とのデートに備えて、念入りに髭を剃ったり、お気に入りのTシャツに着替えるなどして、いつでも出かけられるように入念な準備をしていた。「さて、そろそろ出かけようかな」そう呟いて腰を上げようとした時、玄関のチャイムが鳴り、知らない女の訪問を受けたのだった。女は話を続けた。「お祈りをすれば、お祈りをした人の周りの人にも波動が伝わって、みんなが幸せになれるんです」え?なんで?ちょっと気になったので、詳しく話を聞いてみたい気もしたが、そんなことより、私は一刻も早く愛する恋人に会いに行きたかった。「あの、すみませんが、私はこれからデートなんです」私はそう言って女に帰ってもらい、愛する恋人の元へ飛んで行ったのだった。『フロム・イーブル〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜』は、神父が子供にイタズラしまくってるのに、バチカンがなかったことにしようとしたので被害が広がった、という酷い話のドキュメンタリー映画でした。私は幼い頃から、こういった宗教の酷い話ばかり聞かされて育ち、宗教に対する恐怖心を植え付けられているので、この映画を見て、改めて「宗教怖い!」と思いました。