ミスティック・リバー

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

私のこと好き?に対して、いちいち言わなくても解るだろとか、あまり言いすぎると言葉が軽くなるなんて言ってしまうことがあると思いますが、女が明らかに「好きだよ」を求めているのに、それを言わないということは、そういうことであるということだと思います。『ミスティック・リバー』は、ティム・ロビンスが質問にハッキリ答えないから死ぬ映画でした。ティム・ロビンスは妻の質問に対して、「やった」か「やってない」で答えればいいところを、何故か意味深なポエムみたいなのを語りだしたことによって、やっぱりやってる!と思われてしまいました。それがキッカケでショーン・ペンに殺されてしまうわけですが、それにしたって、ショーン・ペンはひどすぎると思います。あいつが拳銃を突きつけて「お前がやったんだろ!殺すぞ!やったって言えば助けてやる!」って言ってるし、「いくぞー!いーち!にー!」って数を数え始めたから、殺される!と思って、たまらず「おれがやった…」って言ったのに、そしたら「なんだと!やっぱりお前がやったのか!殺すぞ!」ってブチ切れてバーン!って射殺したので震えあがりました。もう私のことなんか好きじゃないんでしょ?好きだったら好きって言えるよね?と言われた時に、好きだよと言っても「うそ!あなたのことが全然わからない!」と責め立てられるし、好きじゃねえよと言っても「なにそれ?どういうこと?それじゃ私がバカみたいじゃん」と責め立てられるのと似てるなと思いました。