ノトーリアス・B.I.G.

ノトーリアス・B.I.G.さん(通称ビギー)は、アメリカの貧民街で麻薬の売人をして生計を立てていましたが、ある日ひょんなことから鉄砲の不法所持で逮捕されそうになりました。その時、ビギーに麻薬売買のノウハウを教えてくれた親友が、「お前にはラップの才能がある。成功するんだ」と言って、身代わりに逮捕されてくれたのです。この事件をキッカケに、ビギーは麻薬の売人から足を洗い、真面目にラッパーの道を目指す決心をしました。ビギーの必死の努力は少しずつ実を結び始め、1994年には世界的な音楽プロデューサーショーン・パフィ・コムズさんがプロデュースしたデビューアルバム『レディ・トゥ・ダイ』を発表し、世界中の人々に愛されるラッパーへと成長しました。人との出会いを大切にして、諦めずに努力し続ければ、夢は必ず叶う、ということを、ビギーは身を以て示してくれたのです。残念ながらビギーは1997年3月9日に賊の銃撃を受けて死んでしまいましたが、ビギーの残してくれたラップは、私たちに「夢を持つことの大切さ」を教えてくれているのです。