容疑者Xの献身

世界は優しい人が損をする世の中です。松雪泰子とその娘は、別れたはずのDV男にしつこくつきまとわれ酷い目にあわされたあげく、はずみで首を絞めて殺してしまい、さらに、ただの隣人でしかない堤真一の言いなりになって、殺人を隠ぺいしてしまいました。優しい人は押しが強い人の言いなりになってしまいがちです。普通だったら、飲みの誘いに「行きたくないけど断ったら怒りそうだから行こうかな」程度のことで済むかも知れませんが、悪い押しが強いに当たってしまった場合、犯罪の実行犯に仕立て上げられてしまったり、気づいた時には冷たい海の底で身動きできなくなっていた、なんてことにもなりかねません。優しい人たちが安心して生活できる世の中になれば最高ですが、そんなの待ってたら命がいくつあってもたりません。押しの強さに負けない、強い精神を養いたいものですね。ちなみに、私はこの映画を恋人と一緒にテレビで見たのですが、福山雅治が「愛は論理的じゃない」と言うたびに、「あんちゃん(笑)」と似てないモノマネをして笑いました。楽しかったです。