シャッターアイランド


映画が始まる前に「この映画のラストは誰にも言わないでください。謎を解くヒントが隠されています。脳にだまされないでください」とかどんどんうるさく言ってくるので、いくら鈍感な私であっても見る前からだいたい察しがついてしまいました。その後は「やっぱり」と「でももしかして」のせめぎあいで、せっかく楽しみにしていた映画なのに、ろくすっぽ集中することもできやしませんでした。こういうのはバカ専用の映画館でひっそりとやっていてほしかったです。それから、映画を見ている時に考えていた小話があるんですけど、こっちはよかれと思って解決策を提案してやってるのに、とつぜん悪霊がとりついたような顔になって「私が悪いの?」と凄んでくるので「いや、悪いとは言ってないじゃん」と返せば「言ったじゃない。なんで嘘つくの?」「いやだから、こうしたほうがいいんじゃないのって言ってるだけだよ」「ほら、言ってるじゃない」「なにを?」「なにをってなに?とぼけないでよ。なんでとぼけるの?あなたはいつもそう。あなたが何を考えてるのか全然わからない」ということになりました。