クライ・ベイビー

孤児で不良のジョニー・デップが、金持ちの美人と恋に落ちる映画でした。私ももちろん金持ちは大嫌いですが、暴力をチラつかせて威嚇しておいて被害者面している不良もまた大嫌いなので、クラスで目立つほうの女と不良崩れみたいな男が乳繰り合ってるのを見るたびに、神様、どうかあの人たちを殺したまえ、とお祈りしていたものです。「クライ・ベイビー」を見ていたら、暗い学生時代を思い出してしまったというわけです。でも、ジョン・ウォーターズの映画なので一筋縄では行きませんし、こちらでも勝手に裏の裏まで読んでいきますから、充分すぎるほど楽しませていただきました。そして、私たちのようにインターネットでしか目立てない人間がスクリーンで活躍するにはゼロ年代を待たなければなりませんでした。