四万円はキツいけど二万円だったらイケるんじゃないか。そう考えた私は、このア
イデアを妻に話してみることにした。「あのさあ、
レイバンのことなんだけど。度を入れないで買うっていうのはどうかな?そうすれば
レイバンの機能が損なわれることはないし、値段も安いから一石二鳥かなと思ったんだけど」「でも運転できないじゃん」普段はとても物腰のやわらかい妻が、
レイバンのことになるととたんに当たりが強くなる。私は自分の心が怯んでいるのを感じた。「いや、運転には使えないけど、普段使いするから。イオンとかで歩くときに」「いや、イオンでしてたら頭おかしいでしょ」「え?頭おかしい?似合うって言ったじゃん?」「いや、イオンでしてたら頭おかしいよ」