トップガン

トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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店員の姿が見えなくなると、私は手のなかにあったアビエーターを顔にハメて、妻と息子のほうに振り返った。「どう?似合う?眼鏡市場にあったやつより似合うと思わない?」このあとアビエーターをハメた自分の顔を店員に見られるかも知れないということを考えると、今すぐ誰かに「似合うよ」「素敵だよ」と褒めてもらわなければならない。私はそう考えた。「うん、似合う」妻は眠たそうにあくびをする息子の頭をなでながら言った。「本当?確かに眼鏡市場にあったやつより、こっちのほうが似合うよね。シンプルで。これだったら大丈夫かな〜」私はアビエーターをハメたままキョロキョロと辺りを見わたした。過去にサングラスを使っていたことがないので実体験として比較することはできないが、見やすい気がする。窓の外の太陽を見ても眩しくない。流石レイバン、性能が良い。「おまたせしました」店員が速足で近づいてくる。「やっぱりそれほど度が強くないので」イオンのメガネ屋で買ったメガネを手渡す。「一万七千円になります」私は瞬間的に暗算をした。本体価格二万二千円。度つきのレンズが一万七千円。合計だいたい四万円。「あ、そっすか」