マンディンゴ

マンディンゴ [DVD]

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怒鳴る上司が怒鳴ったせいで、また一人の同僚が工場を辞めてゆきます。怒鳴る上司は気でもふれたかのように怒鳴り散らし、ネチネチといやらしいイヤミでもって、まだ社会に出て間もない部下を追い込みます。その様子を見ていると、私はとても不安な気持ちになります。怒鳴る上司よりも怒鳴られている若者のほうが明らかに喧嘩が強そうだからです。怒鳴る上司はもうジジイですから、二十歳そこそこの若者を相手にイザ喧嘩となったら瞬殺されるでしょう。立場上ある程度は守られていると思いますが、それは相手の常識に頼っている部分が大きい。もしも感情に任せて挑発している相手が常識をぶち壊すパンク野郎だったとしたら、怒鳴る上司は死ぬことになるのです。「マンディンゴ」は黒人奴隷が白人に家畜のように扱われているけど、どう考えても白人のほうが野蛮、という映画でした。