マンハッタン

インターネットでブログを書いているような軟弱な男たち(以下インターネット)にとって、最も危険な敵は、なんだかいけそうな気がするサブカル女(以下サブカル女)です。サブカル女は、なんだかいけそうな気がするだけではなく、インターネットの大好物であるサブカル知識をチラつかせて誘い込みます。するとバカなインターネットどもは「女なのにサブカル!しかも、なんだかいけそうな気がする!」と叫んで飛びつくのです。確かにサブカルを共有することができれば、楽しい恋愛生活をゲットできる可能性は高くなると思います。でも、ちょっと待って。そのサブカル女のブログは面白いですか?ブログが面白くなければ、ただのサブカルですよ。『マンハッタン』は、インターネットで偉そうなこと言ってるだけみたいなおっさん(ウディアレン先生)が、十も歳が離れた恋人を捨てて、友だちの愛人であるサブカル女に乗り換えるけど、そのうちサブカル女は友だちとよりを戻してしまったので、やっぱり十も歳が離れた女が大切だということに気づいて「留学しないで!やりなおそう!」と泣きつく、という映画でした。私は他人の人生を狂わせるくらいならセックスも我慢する臆病者なので、ウディアレン先生の映画が恐ろしくてたまりません。