死の棘

死の棘 (新潮文庫)

死の棘 (新潮文庫)

ロシア料理を食べた後、河童に移動して飲みました。その時たまたま鞄の中に島尾敏雄の「死の棘」が入っていたので、友人たちと回し読みしてみたところ、「十一月には家を出て十二月には自殺する」の部分でとても大きな笑いがおこり、みんな笑顔で楽しくお酒を飲むことができました。この本は友人から「メンヘラ好きなら読みなよ」とすすめられて読み始めたものなのですが、私は別にメンヘラが好きなわけではありませんし、ページをめくるたびに辛い思い出が蘇ってきて震え上がります。